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バイオガソリン、生物学的に優しい燃料とは言えない
バイオガソリンの世界的な普及によりCO2の削減に期待がかかる一方、深刻な食料問題も軽視できない。
環境に優しいとして期待される反面、すでに一部の穀物の価格が高騰し、途上国の食糧不足が現実味を帯びる。
日本でも17年ぶりにマヨネーズの価格を値上げすることになった。
家畜の飼料や食材価格の上昇は、穀物のみならず肉などの価格上昇もやむを得ない状況になるだろう。
今年の農業白書は、バイオガソリンなどバイオ燃料の拡大などで、途上国ばかりでなく、農産物輸入に依存する日本も影響を受ける可能性を指摘している。
タイのようにバイオマス事業を進める国では、農家のバイオエタノール原材料生産へのシフトが興っている。
農家の穀物生産離れは、今後の人口増を考えると深刻な事態を考えざるを得ない。
本来、食すべき農作物を燃料にすることは、飢餓に苦しむ人々を救うことにはならない。
スイスの連邦材料試験研究所(EMPA)の研究チームは、「農地の開発やトウモロコシ、大豆といった原材料の加工過程は、環境に深刻な影響をもたらす」と分析。
また、同研究チームは、バイオエタノールやバイオディーゼルなどの燃料に関して、原材料となる植物向け農地の開発、原材料から燃料の精製に至る工程などを生態学の見地から検証した結果、農地への過度な肥料の使用や土壌の酸化、農地開拓のための熱帯雨林の伐採を通じた生物多様性の喪失などの影響を考慮すると、「生物学的に優しい燃料とは言えない」との見解を示している。
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